誠の華-アサガオ-






夕餉も済み、今晩は近くの河原に蛍をみんなで見に来ていた。





雪「わぁ!山南さん見て見て!!たくさんいるーー!!」




山南「私もこんなにたくさんの蛍見たことありません」



そう言って楽しそうに微笑む山南。




井上「凄いだろう?」




まるで自分の事のように誇らしげに言う源さん。




因みに今日の蛍狩りを企画したのは源さんだ。




勇「なぁ、みんな!!!こっち来てくれ!!!」




勇に呼ばれみんなで駆け寄ると、勇は手の中のものを見せてくれた。




中には1匹の小さな蛍がいた。




雪「かわいい!」




そう言うと何を思い立ったのか平助が茂みでガサガサと何かを漁ると雪の顔の前まで持って言った。




藤堂「雪、これも見て見て!」




キラッキラと目を輝かせて言ってくる平助になんの疑いもかけず顔を近づけて見た。




雪「………………………きゃーーーーーーーーーーーっ!!!!」






雪の叫び声を聞き、何事かとみんなが駆けつけるとボロボロになった平助と半べそをかいた雪がいた。