今日は周助先生の都合で稽古が午前しかなく、その上一日雨が降り続いていたため、暇を持て余していた雪、沖田、藤堂、勇、土方、永倉、原田は夏の風物詩とも言える怪談話を開始していた。




最初は雪。



「助けて…助けてくれ……。どこからか助けを求めるか細い声が聞こえてくる。声を追ってみると………」




ゴクッ



誰かが固唾を呑む声が静かな部屋に聞こえる。




「わーーーーーっっっ!!!!」



全員「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!」




「と、血に濡れた鎧姿の男が降って着た。その後、女の姿を見た者はいない」





話し終えると中にはカタカタと震える者や目に涙を浮かべる者と反応は様々だった。




確認しておくが、部屋にいるのは雪以外は全員男だ。