「こんにちは」 相手の人は穏やかな笑顔を見せると私の前に座った。 彼の名前は川田佐助さん。 切れ長の目に高い鼻、薄い唇に小麦色に焼けた肌。 宗次郎や平助に並ぶくらい美形だった。 その日は自己紹介をして食事をして解散だった。 …………………………………… 「どうだい?いい人だろう?」 「うん。凄く穏やかで優しかった」 そう、凄く素敵な人だった。 でも、何かが引っかかる。 凄く穏やかで、優しくて、笑顔が素敵な人。 でも、何か違和感がある。