その場にいた天然理心流を除いた多くの者が驚いた。 みんな雪が負けると思っていたからだ。 審判「勝者、天然理心流 近藤雪!!」 「女だからって嘗めてるからいけないのよ」 ほら、と言って私はまだ自分の敗北を認められず床に膝を着いている藤堂に手を差し出し、引っ張りあげた。 「最初は私も負けちゃうかと思った。貴方との試合、凄く楽しかったよ。また試合してね」 私は今日一番の笑顔を見せると天然理心流のみんなの元へ戻った。 「…可愛い……」