つねに布団を敷いてもらい、たまを寝かせると頭を撫でた。 たまの寝顔を見ていると心の中を支配しているモヤモヤが薄れて自然と笑みが溢れる。 今頃、みんなは京で何をしているのかな。 結局総司とは仲直りが出来ていないままだ。 思い出すだけで涙が浮かんでくる。 「雪」 負の感情に支配されかけているとつねに呼ばれ意識が引き戻された。 「大丈夫?」 心配そうに顔を覗き込むつね。 「あ…、大丈夫だよ。ちょっと外に出てくるね」 安心させるためにそっと微笑むと外に出た。