「すいません、今はちょっとお腹いっぱいで…」
そう言うと近藤先生は僕の額に手を当てた。
「近藤先生…熱なんてありませんよ……」
「ん?そうか?」
天然な近藤先生の行動に少し元気が出てきた。
「熱がないなら、別の理由だな」
片目を瞑ってそう言う近藤先生は"別の理由"とやらの正体を知っているようだ。
さっきのを見られていたのかな。
答えにくくて、はははと笑う。
「総司、なら美味いものを食べに行こう!」
「……だから僕は…っ!」
抗議の声を上げるも、聞く耳を持たない勇に(無理矢理)連れて行かれた先は食事処。
「好きなものを沢山頼むといい!お前は少し痩せすぎだからな、遠慮なんてするなよ!!」
「はぁ…」


