「雪、あなたは賢い子です。正しい事をしなさい」 こんなところで意固地になっていちゃ駄目だよね。 故郷を離れて他人の為に命を賭ける総司の背中を、私が押さないと。 「山南さん、帰りましょう」 はにかみながら言うと山南さんはニッコリ微笑んで頷いてくれた。