「総司の馬鹿!!あんなにだっさい頭のくせに!!!大体行きたいって言っただけで、行くなんて一言も言ってないじゃない!!ばかっ!ハゲっ!!」
河原に座り込み暴言を吐きながらブチブチと草をむしっていく。
「随分と荒れてんなぁ」
後ろから聞き慣れた声がしたので下から睨み付けると今までむしっていた草を投げつけた。
「歳さん…あっち行って!薬売って来い!!」
「俺に八つ当たりすんな!!それに薬は全部売り切った!」
そう言うと空っぽになった籠を背中から降ろし、隣に座った。
「何よ、置いてけぼりの惨めな私を笑いに来たの?」
嫌味をたっぷりと込めて言うと歳さんはクククッと喉を鳴らして笑った。
「そんなんじゃねえよ」
「じゃあ何。用がないならお引き取りください」


