「京に向かう前に一度だけ試衛館に顔を出す。それまでにお前自身がどうしたいのか決めておけ」 それだけ言うと一は部屋へ戻って行った。 「私…自身が……どうしたいか…」 一の言葉を反復して、自分に問う。 私はどうしたい? その答えは出ないまま、その日は過ぎた。