その日の夜
雪は縁側に座って夜空を眺めていた。
「私の人生だから私の好きなようにすれば良い……か…」
世の理に逆らって浪士組に参加するか、周助先生やおふでさんを安心させる為に嫁に出るか。
私のやりたいことって何だろう。
悩んでいると隣に誰かが座った。
「悩んでいるのか?」
「一君…。別に…悩んでいるわけじゃ……」
ない、とは言い切れなかった。
そういえば一君は浪士組へ志願していなかったな。
「一君は浪士組に参加しないの?」
「あぁ。今はまだ、な。まずは父の元へ行く」
と言うことは後々参加すると言うことか。
結局みんな行っちゃうのね。
みんながいない生活ってどんな感じかしら。
まだみんなはここにいるのに、言い様のない寂寥感が広がる。


