「雪、抱いてみる?」



「いいの?」



そう聞くと「もちろんよ」と言われ、赤ちゃんを抱かせてくれた。



「思ってたより軽い。たま、雪おばさんだよ〜」



赤ちゃんの名前は"たま"。



勇さんの故郷の多摩から取ったらしい。




「うぅ…オギャーオギャーオギャー」



「あっ泣いちゃった!!つねさん、泣いちゃった!!」



突然たまが泣き出し、アワアワしているとつねがクスリと笑いながらたまを受け取ってくれた。




多分お乳を飲ませたりするよね。



二人とも疲れているだろうしそろそろ出なきゃ。



「つねさん、お疲れ様。抱っこさせてくれてありがとう!たま、またね」



たまの頭を数回撫でると雪は部屋を後にした。