そして木刀が折れると立ち上がり二人の元へ近づき頭をくしゃくしゃに撫で回した。




「いやー良いものを見せてもらった!お前らはまだまだ剣の腕が伸びるぞ!!頑張れよ!」




「ちょ、新八さん!頭撫でるのやめてよ!」



「頭を撫でられる年ではないのだが」




気づけば総司と一の周りには人がワラワラと集まっていた。




「総司、一君、お疲れ様!」



雪はそう言うと湿らせた手拭いを二人に渡した。



「一君、今度私とも試合してね!私も総司程じゃないけど平助よりは強いから!」



「あぁ、もちろんだ」




「そこで俺の名前を出すな!!」




そんな私達を後ろから勇と土方が見ていた。




「総司が猛者の剣、一は無敵の剣だな」



「歳、うまいこと言うな!」



そう言って勇は土方の背中をバシバシと叩いた。



「いてえよ…」