「はぁ…僕がコツコツ貯めた小遣いが……歳さんや新八さんのお腹にゴミのように捨てられていく……」




「まぁまぁ宗次郎、そう落ち込むな。次の試合では俺たちが勝つんだから、今日くらい勝利を味あわせてやろう」





「はい!先生!!」




勇に慰められ、上機嫌になった宗次郎。




19と言えど可愛らしさは健在だ。




「俺は甘いものはあんまり得意じゃねえが、冬に食う汁粉はうめえな!」




「おや左之助、奇遇ですね。私も同意見です」




この日の雪合戦後に食べたお汁粉の味は、みんなの記憶に強く残った。