「…っ……喜助ーーーーーーっっっ!!!」 俺は喜助の背中を深く切り裂いてしまった。 凛をそっちのけで慌てて喜助を抱き起こすと、喜助は俺に笑いかけていた。 「わ…るい……しんぱ…ち。ばか…だよな…おれ……。おまえの……せいじゃ…ねえから…き…に……するな……よ…」 そう言うと喜助はゆっくりと目を閉じた。 俺が初めて斬ったのは、俺の親友だった。