「だだいま…!」
優希が学校から帰ってくる。
優希は部屋にカバンを下ろして、部屋着に着替え始めた。
わっ…!
優希は私がいるのに目の前で着替え始めるのだ。
やめてよね…。
私はくるっと壁の方を向いて、着替えが済むのを待つ。
着替えが済むと優希はこっちにくる。
「くらこ…、だだいま。」
優希…?
元気ないのかな。
私は優希のそばに寄っていく。
「…くらこ。僕、やっぱり家が好き。家は居心地がいいね。」
そういうと部屋を出ていってしまう。
優希…?
優希どうしたの。
私はクラゲなりに考えてみる。
私は優希が大好き。
大好きな優希が悲しい顔をしているのは辛い。

