(短編✴︎)くらことゆうき



私は1人で喋っていた。



優希に気持ちを伝えたかった。



『くらこ!』
私を呼ぶ声。
優しい声。



「私、次生まれ変わったら絶対人間になってやるわ。絶対になってまた、優希と…。」



その瞬間だった。




私の体が光った。





あ、優希…。


優希、気付いたんだ。


私の正体に…。


だから体が光って…。


私は覚悟した。



「…優希。最後に、最後に笑って?」



そう私が言うと、優希はめいいっぱい笑った。


優しい笑顔。

優しい人。


「…優希。大好き。」



私は優希に言った。

全身が光に包まれた。


「…ありがとう。」





ザーッ。