私は1人で喋っていた。
優希に気持ちを伝えたかった。
『くらこ!』
私を呼ぶ声。
優しい声。
「私、次生まれ変わったら絶対人間になってやるわ。絶対になってまた、優希と…。」
その瞬間だった。
私の体が光った。
あ、優希…。
優希、気付いたんだ。
私の正体に…。
だから体が光って…。
私は覚悟した。
「…優希。最後に、最後に笑って?」
そう私が言うと、優希はめいいっぱい笑った。
優しい笑顔。
優しい人。
「…優希。大好き。」
私は優希に言った。
全身が光に包まれた。
「…ありがとう。」
ザーッ。
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