「…えっ?」
優希は驚いた様子だった。
海岸に打ち寄せる波が私の足にかかった。
満潮だ…。
私は裸足の足で懐かしい海の感触を感じた。
「…優希。星になろうかな、なんて言わないで、死んだりしないで。負けないで。お願い。」
「…。」
「…いつか、いつか、生きてて良かったと思える日が来るから、苦しくても悲しくても、いいことが必ずあるんだから。」
「優希は、『勇気』の優希なんだから」
「…あなたは…。」
「私、優希に出会えてよかった。優希の優しい笑顔と声が大好きで、大好きで。」
「大好き。」
「…優希…。」

