「…優希くんには人間のあなたがクラゲのくらこだとバレてしまうと。一生、一緒にいることはできません。」 バレたら…。 そう思いながらカバンを持ち上げた。 綺麗に磨かれたカバンが目の前にあった。 カバンを丁寧に拭いてベッドの上に置いた。 エナメル質のカバンが新品のように光った。 …そばに行かなきゃ…! いい。バレてもいい!!!! 優希!!! 私は部屋を勢いよく飛びだした。