(短編✴︎)くらことゆうき





「…優希くんには人間のあなたがクラゲのくらこだとバレてしまうと。一生、一緒にいることはできません。」



バレたら…。



そう思いながらカバンを持ち上げた。



綺麗に磨かれたカバンが目の前にあった。


カバンを丁寧に拭いてベッドの上に置いた。


エナメル質のカバンが新品のように光った。



…そばに行かなきゃ…!



いい。バレてもいい!!!!



優希!!!



私は部屋を勢いよく飛びだした。