ガチャ。

夕方、部屋のドアが開いた。

優希…?


え……?

優希?!


優希はまたボロボロだった。

服が泥で汚れ、頭から泥水がしたたれていた。

…なんで?!


なんで…。

優希…。


あ…!!

私はあるものに気づいた。


優希のカバン。



シネ。
キエロ。
キモイ。


…落書き…。


なんで…!なんで…!!!!

なんでなの!!!!


私はまた、ガラスの水槽に体当たりした。
何度も何度も何度も何度も。
悔しい…!!

悔しい…!!!


優希…。


優希は、なんでそんなことされないといけないの?!!



優希!!!