美咲は何故か楽しそうだ。


美咲は前に俺が選んだ服を着て

手土産を買うと言い出す


『そんなのいらねぇよ』


「ダメ!ご挨拶するのに、必要なの」


そう言い大東に店に寄ってほしいと告げる


美咲が和菓子屋から

紙袋を持って戻ってきた。


誰も話さないまま

本家へ走り出す。




ガサガサ


サクッ


モグモグモグ…



その音に

重たい空気の中


俺と大東は笑った。


美咲が和菓子屋で買った

最中を食っていた。