俺の携帯が鳴る


こんな朝から鳴るなんて

まずない。


美咲が携帯を持ってきてくれる


「雅樹…お母さん…」


ディスプレィを見れば

お袋からだ。


嫌な予感がする





『なんだ』


「あら、不機嫌ね…おはよう雅樹」


『あぁ、何の用だ』


「今日、本家に来なさい」


『は?何の用だよ』


「来てから話すわよ」


『行かねぇ…』

「美咲ちゃんも一緒に…ね」



お袋は電話を切った。