着いたところは 服屋 美咲に 好きな物選べと言っても 選ばない。 だから 俺はいくつかの 服を渡し試着をさせた。 どれも美咲に似合っていた。 美咲は 着せ替え人形にされ 疲れ切っていた。 「この中から選びます」 『いや、全部だ』 そう言うと もったいないとか 必要ないとか言い出す。 そんなこと言う女は初めてだ。 すかさず大東が説得に入る。 俺が女に何かを買ってやりてぇなんて 初めてだった。 それを理解すると 「大切にしますね」 笑顔で言う。