あなたの優しさが…雅樹の想い





「桐生雅樹について、お話します」


美咲はあまり

俺の事を知らない……。



「桐生組は知っていますか?」


大東は一人で話始めた

桐生組、若頭が俺だ。

まだ若い頃は

実家がヤクザというだけで

女は離れていった。


若頭になれば

いやでも女が寄ってくる。


1度抱いてやれば

俺の女気取り。


けど、

それをうまく排除していたのが


桐生組の姐さん……俺のお袋だ。


俺が好きになった女も

結局、お袋が排除した。