クローゼットを開けると
美咲が驚いていた。
俺は部屋着を脱いだ。
美咲は一式即座に用意する。
着やすいようにワイシャツを準備し
俺がかがめばネクタイを締めてくれる
こんな幸せはねぇな……
なんて思って美咲を見ると
『にやけてる』
こんなに幸せはないと…
忘れていた感情があるんだって
思い出させてくれた。と…
それでいい。
美咲が少しずつ
普通の暮らしをしてくれたら…
まぁ…俺の世界は
普通じゃねーけど。
『会社いかねぇ…美咲といる』
美咲を抱きしめる。
本当にガキみてぇなこと
言ってんな…俺。
こんなとこ
大東に知られたら…