店に着くと
「あらあら、雅樹くんが女性を連れてくるなんて…初めてね」
そんなことを言う女将
『女将…』
そう呼ぶと
はいはいっと返事をし個室へ案内された。
料理は任せる
そう伝えると女将は席を外した。
美咲と二人になったが…
何から話せばいいか悩んでいた。
『今日から俺と暮らす、もうあの店には行かなくていい』
そう伝えると、美咲は驚いた顔をして
オドオドし始めた。
ん?俺何か言ったか?
そう思っていたら
「雅樹くん、それじゃ伝わらないわよ」
女将が料理を持って入ってきた。
伝わらない?
美咲を見ると
頷いていた。
難しいやら、めんどくせぇなぁ。

