『俺は美咲の全てを受け止めたい』


美咲は口元を手で押さえながら


「わた…し……じ…ぶん…がきら…い」


そう泣きながら

どうにか言葉にしている



『俺は、そんな美咲をひっくるめて好きだ』



「…じ…ぶんが…ゆる…せ…ない」


『なら、許してやれ』



その言葉に

美咲はなきやんだのか


「へんな…の」

少しだけ笑った気がした


『フッ…』


『あ、間違えた…』


え？と

美咲はようやく顔をあげた

だから、美咲の目を見て


『好きじゃなくて、愛してるだ』