車を少しだけ離れた所へ停め


『大東は待ってろ』


「承知…」


俺は車から降りて


美咲のところへ向かう



……


ん?


美咲?


下を向いていたため


俺には気がついてない


キャリーケース……


もしかして…


また逃げるつもりか?



『俺は美咲を一生離さねぇと言ったはずだが…』


そう言いながら

美咲に近づく



美咲は俺の言葉に

足を止めたが

俺の方を見ない


『俺のこと、嫌いか』


美咲は横に首を振る


『俺のこと、信用できねぇか?』


美咲は横に首をブンブン振る