仕事を終え
マンションに戻ると
美咲が落ち込んでいた
『どうした』
「ゆかりさんにたくさん買ってもらった…」
『あぁ、んで、なんで落ち込んでる』
美咲は余りにも
お袋の豪快な買い物っぷりに
申し訳なく思ったらしい。
マンションに戻って一人になって
よくよく考えたら
本当に必要だったのか、
今までのを使えばいいんじゃないか…
そんな事考えてしまう……と。
『お袋も嬉しいんだ…娘ができて』
『甘えてもいいんじゃねーか?』
母親に甘えた事がない美咲。
戸惑うのも無理ねぇな…
けど
そんな所も
俺にはくすぐったい。』

