「お客様、10分前です」

そう俺の身体を揺らしてくる翼。


俺は寝起きが悪い。


無言で起き上がり、バスローブを脱いだ。


ワイシャツ…と探すと


着やすいように翼が待っていた。

翼がアイロン掛けしたワイシャツは

さっきまで着ていたのかと思うくらいの出来栄え。


『クリーニング屋だな』


ネクタイも締めてくれた。


不覚にも、ドキッとした。



そして、また会いたいと思った