「うわっ!もう、こんな時間!?アタシさ、もう塾行かなきゃ!」 律子は、スマホの時計の時刻を確認して、そのまま帰っていった。 「もう。りっちゃん…直ぐに、塾って。」 ノンちゃんは、良く愚痴をはく。 ……でも、いい子。 どうせ、これだって律子の前でも言うんだし。 「だから、彼氏出来ないんだよ。」 フフフッと、不可解な笑みを浮かべて言った。 「あー。ワタシも彼氏との約束の時間…過ぎてるわ。」 ノンちゃんも帰る。 ……となると…。 残るのは、私だけ。