誰も何も話さない、 奇妙な沈黙を破ったのは放送の 明るい声だった。 『これより、ミスプリンスコンテストを おこないま~す!! 選ばれた5名の方は実行テントへ おこしください!』 「奈々代、行くか」 王様の優しい声。 「うん」