「うわっ!」
「きゃぁぁぁぁー!」
一筋の…、
大きな旋風が、私の横を突き抜ける---
それは地面すれすれを走ぬけ、そして大空へと上っていく何かを感じたけれど…
目を開けていられなに程の強風に煽られた私は、両腕で目を当てていた為にそれが何なのかは見る事が出来なかった。
何か、私の横を通ったよね?
瞳をうっすらと開ける。
そして視線をそのままスライドさせ、私の横切っていったとそれの後を辿るように動かしていった。
昼間にも関わらず辺り一面、黒い闇の空間へと変わったこの場所の上空を見上げる。
私の瞳と口が驚きに大きく開いた。
「あ………、あれは……黒い…、竜?」
「す……っげぇ」
「ギュェェェェェェッ…」
私の声に被さるようにダイの驚いた声が聞こえてきた。
上空には強大な…、
見た事もない程の大きさの真っ黒い竜が、大きな雄叫びを上げていたのだ。



