「…ま、お遊びはこれくらいにしておくか」
「………ッ」
黒いローブの男に視線を向けた。
唇が微かに動いているのが分かる。
その男から微かに聞きづらい言葉が聞こえてきた。
何を言っているのだろうか?
私は一生懸命耳を欹て、その男の言っている言葉を聞こうとした。
「………、…く……竜よ……。……………我…………来……」
「?」
ゴロゴロゴロ---
男の呟きが止む。
その後、微動だにする事なく上を見上げたままのその男を、私達もこれから何かが起こるのだと感じながら見つめていた。
暫くすると…、
突然の雷の音が遠くの方から聞こえてきた。
え、雷?
そう思い、空をキョロキョロと見回した。
先程同様、青い空に雲が所々に浮かんでいる。
特に変わった形跡もなく、ただ雷の音が聞こえるだけ。
…だけだと思っていたんだけどその雷の音が、徐々に大きくなっていっている?
驚きにもう一度、空を見上げた。
この村に…、近づいているの?



