「面白い…。が、しかしまだまだ我には及ばんな」
その男がそう呟いたのが、唸る風と共に微かに聞こえてきた。
「ルト…」
大丈夫?
ドゥッ---
心配のあまりルトの傍へ行こうと後戻りしかけたその時、その男から流れ込む杖から一気に魔力が放出された。
そして見た事もない程の大きな…、ルトの放った魔法以上の電気を帯びた魔法が放たれ、目の前にあるルトの白に近い黄色の魔力量とは段違いの…
どこかどす黒い色を帯びた黄色い電気の塊が、その男の掲げている杖の上に作られた。
これは…、あまりにも強大すぎる魔力。
ダメ…
これに当たったらルトは一溜まりもない---
そう思ったのより身体が素早く反応した。



