闇黒竜 ~1000年の時を越えて~



「面白い…。が、しかしまだまだ我には及ばんな」


その男がそう呟いたのが、唸る風と共に微かに聞こえてきた。




「ルト…」


大丈夫?




ドゥッ---


心配のあまりルトの傍へ行こうと後戻りしかけたその時、その男から流れ込む杖から一気に魔力が放出された。


そして見た事もない程の大きな…、ルトの放った魔法以上の電気を帯びた魔法が放たれ、目の前にあるルトの白に近い黄色の魔力量とは段違いの…


どこかどす黒い色を帯びた黄色い電気の塊が、その男の掲げている杖の上に作られた。




これは…、あまりにも強大すぎる魔力。




ダメ…


これに当たったらルトは一溜まりもない---




そう思ったのより身体が素早く反応した。