「その…、闇黒竜の石だ」
「あん…、こくりゅうの………石?知り……ません」
何を言っているのだろう、この人は。
ダイがその石を持っている?
え、まさか私じゃないよね?
だって私、石なんて持ってないし---
「何を言っている。……これだ」
「えっ………」
いつの間にか私の一メートル前まで来ていた黒いローブのその男は、私の額へと指を指し示した。
そこは私が小さい頃、ルーファスお兄さんが黒い石を額の中に埋め込んだ場所---
これが…、
この黒い石が闇黒竜の石?
そっと自分の額に指を持っていく。
そして額に埋め込まれている黒い石のある場所に触れてみた。
固い感触と微かに感じる温かなあの人の温もり---



