「だ、誰だ」
強い口調で言うダイの私を包む腕はどこか強張って、少し震えている。
いくら男でもダイはまだ、私と同じ9歳の子供だ。
怖がるのは当然。
私だって怖い…
でも、ダメ---
今は怖がっていちゃダメなんだって分かる。
だって目の前のその黒い影からは、禍々しいどす黒い何かを感じるから。
ここで震えていては私は負けてしまう…
そう感じた私は、キッとその影を睨み付けた。
「グウゥゥゥゥゥゥ…」
いつの間に来たのか、私の足元で唸り声を上げるルト。
ダイの掴んでいた服の裾を、ギュっと強く掴んだ。
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