「ダイ?」
「大丈夫か?」
心配そうな顔で私を覗き見るダイと目があった。
今だ、髪の毛や服がが強風に煽られ揺れているのを感じる---
「う、うん。ゲホッ、ゴホゴホッ…」
「ア、アイリーン…」
「ん?…ケホケホッ」
辺りを舞っている砂埃が口や目の中に入り咳が出て苦しいし、目も痛い---
驚きに擦れた声を出すダイが私の名を呼ぶ声を聞きながら瞳をシバシバと瞬かせ、もう一度ゆっくりと瞳を開けていった。
砂埃が辺りを覆っていて、視界が悪くて殆ど何も見えない。
それでも必死に辺りを見回し様子を探ろうとした。
ダイ?
チラリと視界に入ったダイの瞳が大きく見開かれ、ジッと前方を見ている。
ゴクンッと喉の鳴る音がダイから聞こえてきた。
一体、ダイは何を見て驚いているのか?
私もダイの視線を辿って顔を後ろへと向ける。
砂埃に混じって、ボンヤリとだけど黒い影が見えた。
人?



