『こんにちは、シーリア様』
「こんにちはシルビー。久しぶりだね」
『そうですね。ここのところ少し忙しくて村を離れておりましたから』
げんなりとした顔をしながら肩を竦めるその人は到底、風の精霊界の王を収めているようには見えない快活な感じのお姉さん。
前髪を左右に分け短い髪がかなり揺れている。
さすがと言うか…
シルビーの周りだけは風が強く吹いていて、砂埃まで舞っている。
それよりも…、
また、シーリアと言われてしまった---
「シルビー…」
『あ、申し訳ございません。アイリーン様ですよね』
うっかりしてました、すみません…
そう謝るその姿はさほど気にしてはいなさそうだ。
ま、いいけどね---



