「アイリーン」
「ん?」
「ルトはずっとあなたを心配して外にも出ずに、ジッとここで待っていたのよ。だから少し外の空気にでも触れさせてあげて」
「うん」
そっか…
外が大好きなルト---
そのルトが今までずっと私の帰りを待っていたと聞いて嬉しくなると同時に申し訳ない気持ちにもなった。
扉の前に立ったルトが早く開けろとでも言っているように、そのラピスラズリの瞳がそう急かす。
クスッと思わず笑いながら急いで扉の前に駆け寄り、そして少し軋む木の扉を開けた。
風が新緑の香りをつれて、フワリと私の髪が舞う。
銀の髪がサラサラと私の頬に触れた。
くすぐったさにさ私の瞳が少し細まる。



