闇黒竜 ~1000年の時を越えて~



「お前…、何者?」


あなたこそ、何者?




「あ…、私もう行かなくちゃ………。じゃぁね」


よく分からないけど説明出来ない私としてはこの子とこれ以上、一緒にいるのはイヤだなと思いヒラリと身を翻した。


そして早歩きで目的の魔法陣へと向かう。




ツカツカと歩く私の足音がやけにうるさく聞こえる。


それに比例して周りにたくさん人がいるのに、その人達の声は全く聞こえない。



汗が額から伝い落ちる---



銀色の髪---



人から言われた事は一度もなかった。


本当にあの子は一体、何者なのよ?



そして…、


わたしは?



…ううん、私は何者でもない。




アイリーン---


アイリーン ヴァレリアだ。



シーリア様とは全く関係のない人間。


それなのに例えようのないこの不安感は、一体どこから来るのか?




不安でいっぱいな私の感情を落ち着かせるかのように、また…




私の額が熱くなった---