「ルーファスお兄さん…」
小さい頃私を助けてくれた、あのカッコイイお兄さんを思い出し口元が綻んだ。
そして感じていたあの嫌な思いが一気に拡散される。
辛い時…、
苦しい時があるといつも、額が温かくなる。
そしてその温かさから気持ちが和らいでくるのだ。
そっと額に触れた。
温かい魔力を感じる。
…うん、もう大丈夫。
ホッと息を吐く。
「………?」
え?
辺りをキョロキョロと見回してみた。
そろそろ始まろうかとしているその講堂内はなおもまだ、ざわついていた。
誰も…、
私に視線を寄こしている人なんていないように見えるのに---
それでも、感じたのだ。
鋭い視線を---



