「アイリーン。学校で年に一回、魔法格闘技大会があるのって常識だと思ってたんだけど本当に知らねぇの?」
「うん。…私の暮らしている村で、そんな話し一回も聞いた事なかったよ」
「へー、そうなんだ。この学校は国で優れた者だけしか入れない魔法学校なのは知ってるよな?」
コクン---
その言葉に頷くと、それを確認したウィルはまた話し始めた。
「その学校で一番になるんだぜ。いくら子供とはいえ国中から注目される。それどころかこの学校を卒業と同時に国で相当な地位を約束されるらしい」
そう話すウィルは、まるで自分が一位にでもなったかのように自慢げだ。
そうなんだ…、とあっけに取られながら私は聞いていた。
「試合に出れるのは卒業する年。つまり6年生である16歳の時だ。まぁ、俺達がその試合に出れるのはまだまだ先だけどな」
「そっかぁ…」
魔法で…、
戦うのか---
そう思った瞬間、数年前に魔法で森が炎にのまれた時の事を思す。
ぶるっ…、
身体が震えた。



