「うわぁー」
「でけぇ…」
隣に立つウィルからぼそりと呟く声が聞こえてきた。
そう思うのは私だけではないんだ…
目を丸くしながらゆっくりと辺りを見渡しているウィルにホッとしながら、私も視線を巡らせる。
本当に…、凄い---
まず目に付くのが、壁が全くない事。
と言うより床以外、壁も天井も全てなくて見晴らしが凄くいい。
…あれ?
下から見上げた時、ここはグレーの丸い球体に包まれているのが見えてたはずだ。
なのに辿り着いたこの講堂内は、壁に囲まれた室内。
全ての壁がないなんて、そんなのおかしいよね。
上を見ると天井…ではなく、ほんの少し雲がぽっかりと浮かぶ空が一面に見えた。
天井もない---
あ…、違う。
透明な膜のような壁が見える。
薄いガラス?
ううん…、そこから魔力を感じるからこれもこの学校全体を覆っている魔法壁と一緒で、誰かがこの壁を魔法で作っているのか---
関心しながら次に目が行ったのは、ど真ん中にある舞台とそれを取り囲む多くの観覧席だった。
椅子の数が凄い…
何人くらい座れるのかな?
ここから一周、外回りを歩くだけでいったいどのくらい時間がかかるのだろうか?
下からこの塔を見上げるのと直に見るのとでは、こうまで大きさが違うんだ---



