「ねぇ、アイリーン。今の何よ?」
「うぇー…。俺、あんなに精霊が人間に懐いての初めて見た~」
「あ…、さぁ?」
「さぁって…」
「えっと、私…。昔から何故か精霊に懐かれやすいみたいで…」
私の言葉にセシリーは、納得がいかない…と言う顔でジッと私を見つめる。
そして…
「あなた、精霊と会話してたわよね?」
「し、してないよ!」
じっとりと私を見るセシリーに焦る。
おかげで思わず力んでしまった。
実は普通、精霊と会話出来る人なんて精霊使いや魔獣使いと呼ばれる人間以外、出来る人はあまりいないとされている。
稀に出来る人間もいるけど、本当にごくわずかなのだ。
だから私が精霊と会話を出来ると知られたら、奇異の目で見られてしまうのはあたり前。
それどころか折角、セシリーやウィルと友達になったのに離れてしまうかもしれない。
だから…
思わずウソをついてしまったのだ。
訝しげにジッと見ていたセシリーは、ハァー…と一つため息を吐きそして諦めたように私を見た。



