闇黒竜 ~1000年の時を越えて~



『……あーッ!シーリア様だぁ!』


突然叫んだ精霊は、そのまま私の所まで飛んできて抱きついた。


他の精霊達も私を見て驚いた顔をしていたけど、すぐに私へと飛びつく。




「え、えっと…」


そう…


何故か村でも数少ない精霊達に、恐れ多くも私の事をシーリア様の名で呼ばれているのだ。




ここでも…、そうなのか---


いつの間にか私の周りには十羽程の精霊達が、嬉しそうな顔で飛び回っていた。




何か私、凄く目立っている気がする---


周りを見ると殆どの人が私を見ているのが分かり、目が泳いでしまった。




「ご、ごめんね。私…、違うから」


『えー?違うって何がですかぁ?』


「だ、だから私はシーリア様じゃないの」



シーリア様の名前を出すのは恐れ多いどころか、申し訳なさでいっぱいになる。


思わず最初に私へと向かってきた精霊に、そっと小声で話した。