「…おっきい」
「本当だな」
「まぁ、門を潜るのは私達人間だけじゃなく飼育されている大きな魔獣なんかも通るみたいだから、それを考えればこれくらいは当然かもね」
目の前にある大きな門を見上げながら、セシリーがさも当然とばかりにそう言った。
そっか…
魔獣って飼育出来るんだ…ってそうだった。
私もちっちゃいけど幻獣を飼っているから、大きい魔獣を飼育出来たとしても不思議じゃないよね。
ちなみに私が飼っているのは『ルト』と言う名前の、ヨークァ種の幻獣。
魔獣は一般的にそこら辺にいるけど、幻獣と区分されるものは、とても珍しい獣で滅多に会える事のない種類のものだ。
今日はルトは連れて来なかったけど、もしこの学校に通うことになったら、勿論、連れて行こうと思っている。
ただルトは本当に稀な幻獣だから、魔法でルトをどこにでもいる魔獣種に変化させなくちゃいけない。
それって結構高度な魔法。
でもルト自身、実は別の姿に変える事がが出来るからそれは心配ないのだ。
それよりも大きな門をすんなり潜れるのかと思っていたんだけど…
す、凄い行列だぁ。
あっけに取られながら目の前の子供ばかりの行列をジッと見る。
そして視線をそのまま先頭まで持っていけば、門の前で黒色のローブを来た男性数人の大人達がいた。
その男性達は子供達のどこをチェックしているのか分からないけど、門の中へ入る人と入っちゃダメな人に分けている。
門の内側へ入れない子供達は、とても残念そうな顔で門を背に帰っている。



