「あ、あの…」
「は、はい?」
「あ、いえ……。ううん、なんでもないです。ごめんなさい」
「?」
「えっと…、ウィル。この人は?」
「あぁ、その子はアイリーン・ヴァレリア。さっき俺がぶつかっちまって」
ウィルが私を紹介すると、女の子の頭の左横につけている黄色いリボンで髪を一括りした緑色の髪の毛がこ気味よく揺れた。
申し訳なさそうに眉を下げ、私を下から上へと見ていく。
「えぇ?そうなの?ケガは…していないようだけど、大丈夫?」
「あ、はい。大丈夫です」
ニッコリ微笑むと、その子は少し顔を赤くする。
………?
何かしら?
と、首を傾げると、その子はぶんぶんと思いっきり首と手を振った。
何だったのか気になるけど、なんでもないようだ。



