闇黒竜 ~1000年の時を越えて~




殺したくないのに…


何故、私は…


愛するこの人を、殺さなくてはいけないの?





シーリア様の心の中の声が私の胸の中の…、

ずっと奥へと入り込んでくる。



涙が…、


零れ落ちてきた---



それはまるでシーリア様の涙がそのまま私の瞳から流れ出たように、私の瞳から落ちていったのだ。



止め処なく零れ落ちるその涙をそのままに映像をジッと見入っていると、不意に温かい何かが涙を塞き止めようとするかのように、目元を拭ってくれた。



父さんの指だ---



でも…、


そんな事を気にしていられないほどの目の前の光景に、見ているしか出来なかった。