「…シーリア様?」
思わず小さくその名を呟いてしまったけど、そんな事は構っていられない程の映像が次々に流れ込んで来てこれが現実なんだか夢なんだか分からなくなってくる。
それでも目の前に流れてくる映像を見なくちゃいけないと自分の中で感じ取り、目を背けそうになりながらも頑張って耐えた。
私と同じ銀の髪色に銀の瞳をしたその女性は、銀の鎧に身を包み剣を構える。
そして瞳を閉じ、その剣に自分の魔法を注ぎ込み始めた。
暫くそのままジッと動かない状態のシーリア様だったが魔法を剣に入れ終えたのか、徐々に瞳を開けていく。
そしてその瞳が上空を飛んでいる闇黒竜を捕らえると、瞳が揺らぎ唇を噛んだ。
気付いてしまった。
シーリア様は思わず…と言うように一筋、涙を零したのだ。
その光景を見た私の身体が、痺れるように震えだす。



