『………グッ………、グ…アァァ………』
低く、呻くような声が頭上から聞こえ急いで見上げた。
すると後もう少しでガイルと闇黒竜の放った魔法が、そのまま闇黒竜へと迫っているのが視界に入り息を飲む。
このままだと…、
ルーファスお兄さんが………、
死んでしまう?
「………」
「アイリーン?」
行くぞ…、とでも言うように私の手を父さんに引っ張られた。
それに私は反応を返さず、ジッと頭上を見上げたまま唇を震わせる。
「………イヤ」
「どうした?」
「イヤだよ…。死んじゃ………、イヤだ」
ルーファスお兄さんっ!
手を組み、祈るように闇黒竜を飲み込もうとする二つのぶつかり合う魔法を食い入るように見ていた時だった---



